2021年 冬至のタオヨガのメッセージ

人の深くにある神性に触れるためのもの。それは、タオの伝統だけではなく、ハワイの伝統、フラやロミロミの中に脈々と受け継がれてきている。

そういった技法やいわゆる秘技は、歴史の中で抹消され、時には守られるために秘されたりしてきた。

 

そういった事例は、身近な日本にもある。例えば神道の中にある。それは伊勢神宮をトップとする神社本庁に管理された神社神道の中というよりも、日本古来の古神道の中にあるのかもしれない。神道の中の、封じ込められたものも、秘されたものをディスクローズする方が、最近になって出てきている。

神話もしかり。日本神話も書き換えられ、封じ込められ、秘されてきたものがあるということを、神事の語り部から伺った。

 

封じ込められ、書き換えられ、ネガティブなレッテルを貼られてきたものの中に、性に関するものもある。

性エネルギー、セクシャルなエネルギーは、人間誰もが持っているものだ。氣を感じることはできなくても、セクシャルなエネルギーを感じない人はいない。人間の根源のエネルギーとして、誰もが持ち、感じられる最も身近なエネルギーだ。

腹に宿るこのエネルギーを使って、子どもは成長していくし、人類は命をつなぎながら果てしない進化の道を歩んでいる。

 

タオの教えの中にも、房中術というものがあり、それは性エネルギーを用いて霊的な進化を目指す方法でもあるらしい。性的なエネルギーを霊的なエネルギーに変容させていく叡智であると思う。それも例外ではなく封じ込められ、秘されてきている。

タオヨガの中でも、この部分の扱いはかなり慎重であると思う。

 

 性的なエネルギーの開発についてはインドのヨガの中に、よりあからさまに受け継がれてきている。非常に多くの分流があるインドヨガの中で、タントラの教えは性エネルギーを直接的に扱っているものだと思う。性行為の中でそのエネルギーをどのように昇華させていくのかという教えであると思う。

 

チベットの高僧の修行でもあったらしいその聖なる行いが、西洋に伝わった時に、身体的な快楽だけを重視した、いわゆるセックスの技法として誤って伝えられてしまった。

 

性に関することは、現代社会の中では最も大きなブロックがかけられているのかもしれない。アメリカ社会で、人々の注意関心を大切なことから逸らさせるために3Sが産業として用いられているという話を聞いたことがあるかもしれない。スポーツ産業、スクリーン産業、セックス産業。これも、性に対する2重のブロックだと思っている。ほらねやっぱりセックスはふしだらなものでしょう!と、陰謀論を逆手にとって、ダブルブロック、トリプルブロックがかかっている。

 

しかし、本来日本社会は、性に関してはオープンで非常におおらかだったことが歴史検証でもわかっているし、ハワイのフラなんか性に関する描写に溢れている。だからキリスト教が入ってきたと同時に踊ることが禁じられた歴史がある。

性は神性への入り口だ。

 

話はタオヨガに戻るが、タオヨガは性的なエネルギーを霊的なエネルギーに変容させるという側面をもっている。若返りの技法と言われる所以も、そこにもあるのではないかと思う。